秋から冬へ

  • Day:2014.11.30 20:20
  • Cat:都内
やはり行かずにはいられなくて、今年も足跡ぺたり

足下のきいろいカーペットは前夜の雨で散ったしっとりとした葉で覆われて


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相変わらず、人でうじゃうじゃ

都内のイチョウは、日差しを浴びると 眩しいほどにうつくしいよね
この時期、ほんとうに大好き
一瞬一瞬を見逃したくない と思えてしまう

京都の格調高いお寺の紅葉のような赤や橙色はこの辺りではあまり見かけない
桜もくすんだ赤や橙色


上を見上げたり
足下見たり
木漏れ日見つけると、いなくなった人たちを思い出したり
様々な気持ちがよぎる


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亡き父によくお願いしたものだ

「病院へ行ったら、わたしの分も湿布をもらってきて〜」

頸椎にヘルニアを持つ身としては、毎年この時期になると首肩まわりに激痛が走る
薬局で買う湿布は数枚で千円近くするが、後期高齢者である父の医療費は驚くほど格安
……しょっちゅう湿布を分けてもらったなぁ…しみじみ


「祝儀袋(あるときは香典袋)の名前、書いて〜」

右手での毛筆は大の苦手である
筆または筆ペンを持つと、異様なまでに力が入り、文字はぷるぷると痙攣している
左利きのわたしは右手で文字を書くように、幼稚園で矯正(強制。拷問だった)させられたので
かろうじて文字は右手で書くが、刃物や絵を描いたりという作業は今でも左手

祝儀袋の名前は必ずと言っていいほど父に代筆してもらっていた

頼れる父はもういないので、当然だが自力で頑張るしかなくて
(ところが、最近ではネットで代筆注文できるのね!ま、早めに注文しないとだめですが)
本番前に数時間筆ペンと格闘する
でも本番では必ずバランス悪く失敗する これ決まり事

力みすぎてあまりに右手が疲れるので、遊び半分左手で筆ペン持って書いてみたら、違和感も力みも無い
ただし、右手以上に下手な文字なのがさすがに残念

強制させられること無く、のびのびと左手人生を歩んでいたら
頭から押さえつけられている感はなかったのかもしれない と都合良い妄想してみる

文字の筆順って、右手で文字を書かれる前提にあるということを
左手で、筆ペンで書いてみて、なるほどって思うのよ

幼稚園の頃に矯正させられたきっかけは、わたしが左手で書く文字はすべて鏡で映したように裏返しだったからだという

試しにあいうえお、裏返しで書いてみたら、スラスラとそれはそれは書きやすい!発見です!
昔はためらうことなく裏返しに書けたけど、今は一瞬頭の中で文字を裏返してそれから紙に書く
一工程増加
左右対称の漢字も書けた 複雑なのはさすがに書けない



「文字を裏返しに書く」
などという、生きていく上で全く何の役に立たない話題を此処でひとりで熱くなって語ってもそれこそ無駄な行為だと今気づく…




秋は季節柄どうしても物寂しい思いに駆られてしまい、いなくなった人たちを思い出してしまったのですが…

誰にとっても死別は、つらい

父だけでなく、身近な人との別れも増えて
きっとこれからもっと増えてしまうだろう

秋に葉が散り 春に芽吹くように 命は巡る
葉が散らなければ 次の命に繋がらない

散ってこそ初めて通じる道もあり、素直に受け止めることが出来ずに躊躇する 複雑な思い



この苗字で書く香典袋は、これが最後
これもまたちょっとしたひとつの別れ 
途中あいだが空いても、長年連れ添った苗字
心を込めて書いたつもりが

やっぱり この漢字 バランス取りづらい

秋から冬の、とりとめのない思い
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